#3 PFM Crown CreationCC
歯科技工士になって始めて手掛けた自費のケースは、
上顎第一大臼歯のPFMでした。今でも忘れません。
新米歯科技工士にとって自費のケースはある意味特別なものでしたし、
しかも、そのチャンスがもうじき丸一年ってところで巡ってきたのですから。
嬉しかった反面、学生実習以来の作業に不安もありました。
先輩から勧められた『ザ•メタルセラミックス』。訳けも分からず眺めていました。
院内ラボだったので立ち会いを行うことは可能だったのですが、
当時の私は臆病風に吹かれ、またとないチャンスを生かし切れませんでした。
あとからドクターから色が合っていなかったとのご指摘を受けましたが、
奥歯だしあまり目立たないからということで、患者さんは納得してくれたようです。
次に手がけたのが上顎犬歯のPFM。これは悲しいほど合っていなかったです。
緊張しながら挑んだ立ち会い。ショックでした。見事に合ってません。
患者さんの前では否定的な言葉を口にしてはならないことを、
ドクターから聞いていましたからその場はクールに装いましたが、
明らかに違和感のあるその口元に、顔は引きつっていたと思います。
もちろん私たち歯科技工士から、やり直させてくれとはなかなか言えません。
ステインをしてなんとなくまとまりましたが、透明感はでませんでした。
こうして忘れられない立ち会いデビューは初めての自費のケースから半年後。
2度の失敗を重ね挑んだ3回目はすぐに訪れました。下顎第一大臼歯のPFM。
