#13 PFM Implant Crown
Creation CC
アメリカに来て、今年で10年目。
きっかけは、ポーセレンとインプラントの勉強が目的の留学。
1年の予定で始まったLAでの生活は今も続いている。
この仕事を始めた頃、こうなることを想像できただろうか。不思議だ。
日本国内で歯科技工を行うためには国家資格が必要だ。
それは、歯科技工士法で定められている。
しかし、世界的には非常に珍しい。
アメリカでは誰でも歯科技工士になれる。歯を作ることができる。
もちろん養成所、学校、コースもあるし、
CDT(Certified Dental Technician)を取得するための試験もある。
しかし、法律で定められているわけではない。
なりたい人がなれる仕事で、明日からでもなれる。
ほとんどのアメリカの歯科技工所は分業で行われているため、
自分のしている作業以外を知らない技工士も多い。
だから歯科医療に携わっているという考えはあまりない。
アメリカが例外なのではなく、ほとんどの国ではそういう認識だ。
歯科技工士は人工臓器を作る仕事だと習い、
歯科医療従事者であることを疑いもしなかった。
医療に携われていることを誇りに思っているし、
医療人としてのやりがいも感じている。
歯を作る仕事をしている人は世界中に沢山いる、
だけど同じ歯を作る仕事なのに考え方も、姿勢も違う。不思議だ。