2010/02/13

不思議
















#13 PFM Implant Crown  
Straumann RN Solid Abutment
Creation CC

アメリカに来て、今年で10年目。
きっかけは、ポーセレンとインプラントの勉強が目的の留学。
1年の予定で始まったLAでの生活は今も続いている。
この仕事を始めた頃、こうなることを想像できただろうか。不思議だ。

日本国内で歯科技工を行うためには国家資格が必要だ。
それは、歯科技工士法で定められている。

しかし、世界的には非常に珍しい。

アメリカでは誰でも歯科技工士になれる。歯を作ることができる。
もちろん養成所、学校、コースもあるし、
CDT(Certified Dental Technician)を取得するための試験もある。
しかし、法律で定められているわけではない。
なりたい人がなれる仕事で、明日からでもなれる。
ほとんどのアメリカの歯科技工所は分業で行われているため、
自分のしている作業以外を知らない技工士も多い。
だから歯科医療に携わっているという考えはあまりない。
アメリカが例外なのではなく、ほとんどの国ではそういう認識だ。
















歯科技工士は人工臓器を作る仕事だと習い、
歯科医療従事者であることを疑いもしなかった。
医療に携われていることを誇りに思っているし、
医療人としてのやりがいも感じている。

歯を作る仕事をしている人は世界中に沢山いる、
だけど同じ歯を作る仕事なのに考え方も、姿勢も違う。不思議だ。