今年3月、母校である歯科技工専門学校が閉校する。
自然な流れと言えばそうなのかもしれない。
ただ、卒業生としては寂しい。
どこの歯科技工学校も定員確保が難しい状況のようだ。
20代の離職率が75%を超える仕事。
国が認めた有資格者でありながら、辞めていく歯科技工士が後を立たない。
他にこのような仕事があるのだろうか。
現実を知った若い人は歯科技工士になりたいとは思わないだろう。
給料がいい。
将来性がある。
やりがいがある。
社会に認められている。
...
将来を見据え、さまざまな理由で進路を選ぶ。
個人が何を求めるのか。どう生きたいのか。
結局は価値観なんだろうけど、どの道も険しいはず。
独立開業が出来る仕事。
海外で通用する仕事。
高齢化による需要の拡大が期待できる仕事。
医療従事者として尊敬される仕事。
人の役に立つ仕事。
手に技術が就く仕事。
高卒から目指せる仕事。
...
他にこのような仕事があるのだろうか?
技術は伝えていくもの。新しい担い手の減少はその技術の衰退を意味する。
行政が悪いのか、歯科医師か。それとも歯科技工士自身か。
この道が険しくとも、歩み続ける。まだまだだ。
この道が険しくとも、歩み続ける。まだまだだ。