2010/04/24
言うは易し 行うは難し
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窓辺に置いてある蘭の花が見頃を迎えた。
蕾が開花し始めたちょうど3ヶ月程前、この “BDA Gallery” も始めた。
とりあえず一年。“言うは易し 行うは難し” まだまだです。
ブログを始める前、[ 歯科技工士 ブログ ]で検索したことがある。
思ってたより沢山の歯科技工士の方々が、ブログを立ち上げていた。
その目的は分からないが、記事の内容や文面に個性が出ていて面白い。
そのとき見つけたブログのいくつかは、今でもちょこちょこお邪魔させてもらっている。
そのうちの一つが スマイルデザイン さん のブログ。
日課のようにチェックしていたある日、
スマイルデザインさんのブログで、うちの記事に対する記事が投稿された。
ここから来てくれた人が殆どだと思うので今更なのですが、ご紹介です。
日々更新されるストレートでわかりやすい記事、世界中からの歯科に関する情報、
ハイクオリティーな写真の数々に、ただただ脱帽です。
歯科技工士以外の方で訪れている人も多いのではないでしょうか。
スマイルデザインさん、これからも宜しくお願いします。
そして、いい機会なので自分の記事も振り返ってみました。
2010/04/12
納期
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PFM
#11 PFM Crown Creation CC
歯科技工士の仕事は、歯科医師からの指示のもと差し歯や入れ歯を作るわけですが、
必ず納品期日というものがあります。それは技工指示書に記されており、
その日までに必ず歯科医院に戻さなければなりません。
患者のアポイントまでに歯科医師自らが仕上がってきたものを確認する時間、
場合によっては調整する時間が必要になってくるからです。
日々、取引している歯科医師の方々から預かるケースに関して、
歯科技工士の方でその量をコントロールすることは出来ません。
ある程度の日数を頂き、その中で仕事を回せるようにスケジュールを立てます。
時期的なものなのか、偶然なのか、仕事が集中することもあり、
納期までの時間が短ければ、断るか、手を抜くか、プライベートの時間を削るか。
当然断ったり、手を抜けば、次の仕事は無くなるでしょうから、
ドクターとの信頼、患者のことを思い、遅くまで働くことが多いのが歯科技工士です。
うちでお付き合いただいているドクターの中に、
納品期日を指定してこないドクターがいます。
はじめは違ったのですが、うちが小さなラボだということ。
全てのケースを私自信が責任もって手掛けている事を伝えてからは、
『 納期については電話で 』 ただこれだけがいつも記されています。
私たちの手元にケースが届いてから、どのような症例で何日ぐらい必要かを確認し、
その後、他のドクターのケースとのスケジュールを調整します。
3、4日すると彼のオフィスの方から納期確認の電話があります。
通常は2週間から3週間。忙しい時期はかなり言い辛いのですが『 4週間... 』
それでもいつも快く了解してくれます。
日々納期に追われている歯科技工士にとってはありがたい話です。
2010/04/01
桜咲く
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Balboa Park in Encino, California
今日から4月。
気持ちばかりが焦っていて、思いが形にならない。
まだ3ヶ月、もう3ヶ月。
まわりの大人たちが口々に言っていた。年を取る毎に時間は短くなると。
若い頃はその言葉の意味が理解できなかった。時間は全ての人に平等なはずだ。
30を過ぎた辺りからその意味がなんとなく分かった。そして焦りに変わった。
年を取る毎に...これからますますそのスピードは加速するということか。
今ならまだできる。無理が利く今しかやれないことが。
新入生や、新入社員が新しい場所で、新しい生活を始めるこの時期。
桜の花が咲き、優しい日差しで溢れ、春の訪れは彩を添える。
生きていくためにこの道を選んだのは18の時。正直、迷いもあった。不安もあった。
慣れないスーツ姿で入学式を迎えた。歯科技工士として生きるために。
外には桜の花が咲き乱れていた。これからの未来を応援してくれているかのように。
あれから...
私の通っていた東京歯科技工専門学校は先月、37期生を送り出し閉校した。
非常に寂しいことだが、歯科技工業界の展望は厳しいという認識が一般的のようだ。
収入や労働条件の悪さ、歯科医師と歯科技工士の間には構造的な問題点も多い。
人としての尊厳を保つことすら難しい職業に、若い人たちは見向きもしない。