2010/08/06

原爆

65年前の8月6日、世界で初めて広島に原爆が落とされた。

どこの国もいまだ経験したことのない悲惨な歴史が刻まれたこの日。

3日後の9日には、長崎にも。

どれだけの血と汗と涙が流れ、尊い命が奪われたことか。

かたや、二度と同じ過ちを繰り返してはいけないと叫び続け。
もう一方では先の大戦のみならず、その後も戦争を続けている。
自由と平和を掲げ、正義という名の下に。

何が善で、何が悪なのか。

平和記念式典に初めて国連事務総長や駐日アメリカ大使が出席した。
被害の痕跡も国民の意識も65年という月日が薄れさせ、
彼らの背負う何かも軽くなったということか ...。
アメリカ同様、初出席となった核保有国のイギリス、フランスの代表も含め、
過去最多の74カ国の代表が参列した今回の記念式典。
単なる平和のイベントとしての意味合いが強くなり、
10年後、20年後 ...100年目を迎えたとき、
その悲惨な事実が記憶の片隅に追いやられてはいないだろうか。
賛否両論、平和に向けての一歩に違いは無いのだが。

日本を離れ、原爆を投下したアメリカで生活をしている。
今日という日に両国の間にある温度差を感じずにはいられらない。

平和への願いを込めて。