2010/10/29

LMT

 















 LMT (Lab Management Today)

今週に入ってから、朝3時起き。なんとか習慣化したい。
忙しいわけではないが、先延ばしにしてきたやるべき事がたくさんたまっている。
ブログの更新なんかも時間が経ってしまうと、その一つになる。
1日は24時間しかない、30代は無理してでもやると決めている。無理ができるうちに . . .

LMT (Lab Management Today)と言う雑誌がある。

どこの歯科技工所でも目にするこの雑誌は50ページ前後のもので、
歯科技工所経営者または従事者向けに月に一度、無料で送られてくる。
中身は新しい製品やサービスなどの宣伝、症例の紹介や各州で行われるイベント情報など。
さらに、毎回数ページにわたりレポートされる特集が興味深かったりする。

以前、うちのラボも取り上げられた事がある。その時の特集は『エコフレンドリー』。
















今月は2010年度の『全米歯科技工所の技工料平均』が掲載されている。
見出しには、“歯科技工料は厳しい経済状況の中で据え置かれている”とし、
今年値上げををした歯科技工所は全体の25%。残りの75%は据え置き。
中でも44%の歯科技工所に至っては2008年から値上げはしていないという。
うちも毎年値上げをし続けてきたが、今年はさすがに見送った。
多くの歯科技工所がここ数年足踏みをしている。さて来年は。

ちなみに先月は歯科技工士の平均給料。 ラボの規模や経験年数、
ポジションの違いによるそれぞれの平均時給が事細かにレポートされていた。

LMTより、2010年の全米における平均歯科技工料金をほんの一部だけ紹介します。

PFM(メタルセラミック)  $148
ラミネートベニア       $183
ゴールドクラウン       $113
e.max press         $186
ジルコニアクラウン    $200
コンポジットクラウン   $138
カスタムトレー      $30  
上顎のフルデンチャー   $256 
ワイヤークラスプ     $26 
診断用ワックスアップ   $27
サージカルステント    $79
ガム模型         $32
カスタムアバットメント     $159 
CAD/CAM ジルコニアアバットメント   $300
インプラントのスクリューリテイン技術料   +$108 

1ドル=100円だと計算がし易い。最近は円高なので実質的には大きく違いますが、
日本との為替による違いではなく、判断基準として100円は妥当ではないでしょうか。


クラウンブリッジ、フルデンチャー、パーシャルデンチャー、矯正、インプラントを含む、
およそ100項目におよび、全米の平均歯科技工料金が細かく掲載されている。
しかも、歯科技工所の規模や地域別の平均技工料もそれぞれ比較出来るようにし、
様々なアンケート結果と合わせて上手くまとめてある。
あくまでもLMT独自の調査によるもので一概には言えない。
しかも、アメリカの場合上から下までの幅が日本に比べると驚くほど広い。
ただ、とても面白い数字だとは思う。

アメリカでは自費も保険もありませんから全体の平均を押し下げているのは、
値段で勝負している激安歯科技工物だと考えられます。恐らく日本の保険と同等か、それ以下か。
いずれにしても、日本では高い学費を払い国家資格を得た者だけが許される仕事。
方や、明日からでも歯科技工士だと言えてしまうような仕事。
アメリカのように自費も保険もすべて引っ括めて歯科技工だとするなら、

日本の平均歯科技工料は果たしていくらになるのだろうか。

このLMT、海外からも取り寄せる事が出来ます。
年間$90と費用はかかりますが、海外送料を含む手数料と考えればやはりタダみたいなものです。
興味がある方はオーダーしてみてはいかがでしょうか。こちらから
英語の教材として、海外に興味のある方にもいいかもしれません。

もし、オーダーに関して何か分からない事があれば、右横の“Contact Us”まで。
お手伝いすることが出来るかもしれません。