#3,19 PFM Crown Metal Coping
最近、うちの仕事の95%はPFM(メタルセラミック)になっている。
望んでそうなったわけでもなく、特に勧めているわけでもない。
以前は15%ぐらいはオールセラミックのケースも手がけていた。
今では1〜3% ぐらいだろうか。
オールセラミックが審美的には有利なのは疑う余地もないのだが、
私の憧れている歯科技工士の方々はPFMとはいえ、素晴らしい審美的回復を実現していた。
そんな歯科技工に憧れた一人なので、いつかは自分もと、どこかこだわってしまう。
色調や強度を考えれば、理想的なポーセレンの厚みが重要になってくる。
支台歯形成にもよるが、最終外形がメタルコーピングからイメージ出来る。
そんなメタルワークがあっての審美的回復であり耐久性でもある。
うちで手がけたケースに関しての保障期間は、一応書面で1年と伝えている。
さらに言えば、一定の条件の下でと付け加えて。
ただ、いかにもマニュアル的で、私自身疑問がある。
一つに壊れた原因の究明は困難だからだ。歯科医師か歯科技工士か。
それぞれの立場を守ろうとするなら、多くの場合は平行線のままだろう。
原因は一つではないかもしれないし、その原因と思われる事ですら一つの仮説に過ぎない。
さらには、患者自信に原因が無かったとも言い切れないのだから。
二つめは
前回記事にもしたが、形あるものはいつかは壊れると思っている。
それは明日だろうと壊れないということを保障するのは非常に難しい。
壊れた時にどうするかの保証なのだが、そもそも壊れないように最善は尽くしている。
その保証を示すことに矛盾を感じている。
三つ目は保障期間外なら責任逃れができてしまうということ。
うちの場合、1年の保証と書面にある以上1日でも過ぎていれば、保証対象外。
全額請求しても何ら問題は無い。しかし、そんなライン引きは都合の良い守りでしかない。